雷神社

つくばみらい市鬼長1(平成18年8月19日)

 この神社は県道3号線の小貝川に架かる谷原大橋東詰めに、道路に面して鎮座しています。社号標には「村社 雷神社」、鳥居には「別雷神社」の額が掛かっています。雷電神社系が、雷発生率の高い土地柄の群馬県に多いのは知っていますが、ここ茨城県にも20社ほどあるようです。
 ここには「万人講」の文字が書かれた末社があります。「万人講」とは、元々は数万の餓死者を埋めた地を「万人坑」と呼び、後「万人講」と書くようになったものです。もっと時代が下ると、村芝居そのものを指して使われることが多い言葉に変わりますが、これは、昔農村に娯楽が乏しかった頃、村の各家がお金を出し合って、代表者数名を歌舞伎見物に送り込み、代表者は本場の歌舞伎の台詞まわしや所作、大道具・小道具の配置などを覚え込んで帰り、祭の余興として演じられる村芝居の下地を整えた事に由来するそうです。

神社入口 末社、万人講の文字
社殿 社殿内の様子
境内奥左、境内社・愛宕神社 境内奥右、境内社・稲荷神社