星宮神社

龍ケ崎市若柴町683(平成20年11月16日)

東経140度8分59.42秒、北緯35度56分9.85秒に鎮座。

この神社は、牛久沼の南東1.5km程の辺り、丘陵地帯の杜に鎮座しております。江戸時代は水戸街道が神社前を通っており、おり、若柴宿もこの近くにあったようです。

この社の御祭神天御中主大神は天地開闢の時に高天原に最初に現れ給える造化三神の元首で高天原即ち天の真中に生じまし、神徳遍く宇宙主宰無始無終、全知全能の造物主であらせられます。天の真中とは北斗七星(北極星)と考えられ星宮神社の名の所以であります。
古老の伝えるところに依りますと延長二年正月十三日肥後ノ国八代の神社から分霊勧請して祀ったものであると云うことであります。
土浦城主常陸大掾平貞盛はこの神の信仰厚く縷々参詣なされ天慶四年四月十三日には社殿拝殿を建立寄進せられた伝えられています。
現在の社殿は江戸時代に全氏子に依り再建平成元年に全氏子によって社殿は修理され拝殿は改築されたものであります。
境内由緒書より。

ここ若柴の人達は鰻を食べないそうだ。星宮神社のお使いが鰻だからだと言う。鰻に乗って天から舞い降りてきたという言い伝えから、鰻をお使いにしているのは虚空蔵菩薩なのだが、由緒書には肥後ノ国八代の御分霊を勧請したとある。八代は妙見信仰で有名な所で、現在の御祭神はこの神社と同じ「天御中主大神」だが、明治以前は妙見菩薩で鰻と関係があるとは思えない。何時の時代か、虚空蔵菩薩と妙見菩薩が混同されてしまったのだろうか。

社号標と神社入り口

拝殿

向拝下の龍と木鼻の狛犬

本殿

境内の祠

二十三夜塔と道祖神

山宮社と青面金剛碑

平貞盛駒止の石
往時平貞盛がこの社の前を通り掛ると馬がこの石を見て動かなくなり石の傍らを見ると祠があり、これは日頃信仰する星大明神であった。これは神様のお引合わせと懇ろに参詣すると馬は歩き出したと言う。

境内の御神木