二荒神社(にこうじんじゃ)

久慈郡大子町北田気1025(平成20年3月8日) 

東経140度21分52.04秒、北緯36度45分50.14秒に鎮座。

【狛犬情報・gamanさんより】
 この神社は常磐自動車道の那珂ICで降り、国道118号線を北に向かい、袋田の滝を過ぎ、「北田気T字路」交差点を右折、約1km程進んだ右側にあります。アスファルトで舗装された参道で歩きやすいのですが、なにせ急な坂道のため上るのが大変でした。途中から山道に変わり、足がつりそうになる頃、鳥居が見えてきます。
 ここにはかわいい狛犬さんが向き合って座っており、特に左側はいつまでも見ていても飽きがこないほど、いい顔をしていると思います。
 機会があればぜひどうぞ。

 社名より、日光・二荒山神社からの分霊勧請とは思われますが、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

神社入口 社号標
「村社 二荒神社」
石段の参道 参道途中の白木の鳥居
鳥居前、寛保3年(1743)4月吉祥日建立の元灯籠?
拝殿前、年代不明のはじめ狛犬
 地域的に格差はありますから一概には言えませんが、このタイプは江戸時代中期の始め(1700年代初頭頃まで)頃までに建立された物が多いようです。首の括れが無く、寸胴胴長で、は虫類を思わせる体つきをしています。前足は短く、顔は上の方に平面的に造られ、鬣の彫りは浅く顎の下にも彫られ、可愛い小さな尾はお尻に張り付いています。阿吽の位置が反対で、阿には歯並びの良い平歯の脇に大きな牙が付いていて、口中には厚く大きな舌が見えます。盛り上がった太い眉は「こち亀の両さん」の様に眉間で繋がり、半月形の目は笑っているようです。補修の跡もあり、大事にされているようですね。
単純で素朴な造りですが、どこか愛嬌や暖かみのあるこのタイプは私も大好きで、見つける都度に「狛犬探し」の醍醐味を感じています。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿に架かる社額 拝殿
面白い形の嘉永3年(1850)建立の水鉢