八坂神社

北茨城市大津町北町(平成18年9月16日)

 この神社は国道6号線に面しており、常北中の北約250mに鎮座しています。地図に記載はありません。
 創建は不明ですが、江戸時代までの神仏混淆の時代には牛頭天王社と称していました。神仏分離令により、明治2年に現社号に改称しましたが、国境の近くに位置し、「関の鎮守」と尊崇されていたようです。御祭神は素盞鳴命です。
 境内の樹齢600年のシイの巨木は、見上げても全てが視野に入らないほどの大きさで、その旺盛な生命力は見るものに大きな感動と、生きる力を分け与えてくれるような気がしました。

神社入口 拝殿
本殿 ご神木下に一体だけいた陶器狛犬
シイの巨木は、八坂神社境内の縁に、市街地を見下ろすような位置に聳えています。地上3mほどで2幹に分かれ、境内を覆い尽くすほどに大枝を広げています。枯れて白骨化した部分と、旺盛な生命力に満ちた部分とが、複雑に絡み合っている様は見応え充分です。風雪に負けぬ、その雄々しく生きる様は、植物ながら尊敬に値するように思われました。