塩竃神社

北茨城市磯原町上相田(平成18年9月16日)

 この神社は常磐自動車道・北茨城ICの西北西約1.4km、10号線・日立いわき線に面して鎮座しています。平成4年に本殿などの改修工事がなされたばかりで、とても綺麗に整備された神社でした。
 改修祈念碑には「塩竃神社は上相田の産土神で、地域鎮護の社としてこの地に奉祀され、以来、数百年を経て、今日にいたり……以下省略。」とあり、少なくとも江戸時代前期か、それ以前かに創建されたものと思われます。
 普通、塩竃神社というと宮城県塩竃市の陸奥国一之宮・塩竃神社が御本社で、ここからの勧請と思われます。御祭神は鹽土老翁神(別名: 塩椎神・塩筒老翁神・事勝国勝長狭神)で「古事記」や「日本書紀」の中で海幸彦・山幸彦の神話や神武天皇の東征神話などに登場しています。「塩土」とは、海潮の霊のことで海の神であり、別称の「塩筒」は海路の神を意味しています。製塩の技術を伝えた神さまとしても有名で、海を生業の場とする人々が必要とするあらゆる知識を備えており、そのひとつが製塩だったわけで、その博識ぶりは教え導きの神としても崇敬されています。(「Gods」参照)

社号標「村社 塩竈神社」
神社入口
拝殿 流造本殿
石裂山などの末社 ご神木