酒列磯前神社

ひたちなか市磯崎町(平成14年11月10日)

参道がとても長いが、駐車場が奥の脇にあるのでここは歩きませんでした。
車で行くと、しばしば脇から参拝等と、失礼をしてしまいます。

とてもユウモラスだが社殿やその他の雰囲気と似つかわしくない気がしました。とても残念です。

静寂な雰囲気があり、神韻を帯びた眺めだ。
しかし注連縄が化学繊維なのが悔やまれる。

拝殿内部、
何故か、中国製のような陶器の狛犬が一対。

酒列の由来について宮司さんの話では、ここの地質が褶曲で上下が逆転しているので、逆列が本来の名称で酒の字は当て字ではないか...との事です。

 通称「さかつらさま」と呼ばれ、主祭神は少彦名命、配祀は大己貴命(大洗磯前神社の分霊を勧請)の二柱です。
創建は856年(斉衡3年)で、「酒列磯前神」「酒列薬師菩薩神社」と記載された書物もあります。中世には廃絶し社殿もなくなっていましたが、近世になって、水戸藩主徳川綱條により再興されました。
 ここ酒列磯前神社は大洗磯前神社とともに2社で一つの信仰を形成しています。『文徳天皇実録』によると、856年(斉衡3年)、酒列より南7kmにある常陸国鹿島郡の大洗磯前に神が表れ、ある夜、製塩業の者が海に光るものを見ました。次の日、海辺に一尺(約38cm)ほどの二つの奇妙な石がありました。さらに次の日には20あまりの彩色が派手で、僧侶の姿をしている小石が怪石の周りに侍坐するように出現しました。神霊は人に依って「われは大奈母知・少比古奈命である。昔、この国を造り終えて、東の海に去ったが、今人々を救うために再び帰ってきた」と託宣しました(斉衡3年12月戊戌条)。
 この2神のうち、少彦名命(少比古奈命)を酒列に祀り、大己貴命(大奈母知)を大洗に祀り、両社の創建となったといいます。またこの神社では大己貴命を大黒さん、少彦名命をえびすさんとしても信仰されています。
 境内社として、事比羅神社(大物主命・海上の守護神)、冨士神社(木花咲耶媛命・子安神)、水神社(罔象女命・水の神)、天満宮(菅原道真・学問の神)、酒列鎮霊社(招魂社で日露戦争より第二次世界大戦までの506柱の戦死者を祀っています)
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)