内外大神宮

筑西市小栗(平成20年6月17日)

東経140度1分22.66秒、北緯36度22分10.06秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、つくば真岡線を北上、栃木県の県境近くの小栗地区にあります。狛犬は居ませんでした。内宮、外宮、遷宮の建物が県指定文化財です。太々神楽が伝えられていて、県指定無形民俗文化財になっています。

「ないげだいじんぐう」と読むようです。内宮と外宮があり、それぞれの祭神は内宮が天照大御神他、外宮が豊受大御神他。古くから伊勢神宮の所領地だった為、806年に社殿が創建されたようです。

神社入り口

参道

拝殿

県指定文化財(建造物)
内外大神宮内宮外宮両本殿
内外大神宮は大同年間(806〜810)に創建され、内宮に天照大神、外宮に豊受大神が祀られている。
本殿は応永年間(1394〜1427)に火災により炎上したが、延宝七年(1679)十月にさいけんされた。両本殿は向って右が内宮であり、左の外宮は内宮に比べ規模はやや縮小されているが、様式手法は同一の三間社神明造茅葺型銅版葺の建物である。
この一帯は、「神宮雑書」によれば既に寛治ー康和年間(1087〜1104)の頃、伊勢内宮領に属し、県内でも唯一の御厨(小栗御厨)であったことが明らかにされている。
この御厨に鎮座する内外大神宮は、県内の神明造では最古で、内宮・外宮が並んで残っている建物として貴重である。
筑西市教育委員会

右側の内宮

左側の外宮

遷宮

境内の末社

二十八社

県指定無形文化財
小栗内外大神宮太々神楽
寛永四年(1751)六月山城国(現京都府)愛宕郡三嶋神宮宮司、友田左京及び祇置大政所市大進の両名により時の内外大神宮宮司、小栗山城守宣政に伝授され、その後、伊勢神楽師の指導を受け、十二神楽三十六座を成立させた。更に小栗三喜が舞に工夫をこらし、現在の神楽師に伝承された。
神楽は岩戸神楽で、あくまで神代神話にもとづいた神楽、三十六座により勇壮なる舞と融和的な舞とで構成されている。十二神楽とは十二場面に登場する三十六柱の神々のことである。
内容は、神々の功績をたたえ、平穏な自然と作物の豊穣を祈り、悪をはらい幸福を祈願する神楽である。この十二神楽のほかに、八岐大蛇退治の舞がある。この舞は大正初期に神楽師の師匠が作ったものである。
春四月二十一日、秋十一月十日の例祭にこの神楽が奉納される。
筑西市教育委員会

神楽殿

景色も良さそうですし、機会があれば、是非行って神楽を見たいものです。由緒書はこちら。