御建神社

東広島市西条町西条268 (平成23年7月26日)

東経132度44分48.33秒、北緯34度25分46.85秒に鎮座。

この神社は、山陽本線・西条駅の北150m程の辺り、御建公園の中に鎮座しております。勿論境内に公園やら野球場が造られたと思われます。しかしそのお蔭でしょうか、緑は豊かに残され大変落ち着いた環境となっております。

御祭神 素戔嗚命・事代主命・市杵島姫命等

御建神社由緒
慶雲三年(706)諸国に疫病が流行した時、素戔嗚命に祈り疫病が止んだ事から当時の人々が社を建てて祀ったのが当社の起こりと伝えられている。もとは西条町字御建に鎮座していたが明治四十三年十月西条町字北の若宮八幡神社・胡子神社・金崎神社・西条町大地面の大地面神社及びその境内社を御建神社に合併し翌年十月現在地に遷産(座?)された。
大正三年十一月の火災の為、神殿が焼失したが翌年より三年をかけて現在の社に再建された。なお当社は旧称を「祇園社四日市次郎丸村にあり」と記されている。
昭和初年、山城伏見の松尾神社の分霊を境内に勧請し酒都西条の酒の守護神とした摂社松尾神社がある。毎年酒造期の十一月には町内の酒造家によって厳粛に祭礼が行われている。
境内由緒書 より

「祇園社四日市次郎丸村にあり」と記されているのは「芸藩通志」のようです。ようするに明治以前は牛頭天王を祀る祇園社。疫病が流行した時、人々が祈ったのは素戔嗚命ではなく、牛頭天王。

参道入口

参道

鳥居。左手は御建公園駐車場。右手は御建稲荷神社。

御建稲荷神社

参道

良く出来た構えだが、瀬戸内対面の愛媛県で見かけるタイプか。拡大写真はこちら。
(大正3年(1914)秋日建立)

境内へ最後の石段

右手石垣に彫られた恵比須様

境内入口の玉乗り狛犬。拡大写真はこちら。
(嘉永7年(1854)甲寅3月建立)

拝殿

木鼻の龍

幣殿

本殿

向拝の龍。本殿彫刻の拡大写真はこちら。


向かって左手の松尾神社、鳥居。

社殿

これも愛媛型構え狛犬。拡大写真はこちら。
(慶応3年(1867)丁卯秋建立)

社殿内の神輿


向かって右手、不明な末社の鳥居。

拝殿

これも愛媛型構え狛犬。拡大写真はこちら。
(慶応2年(1866)丙寅春建立)

本殿