八幡神社

福山市田尻町高島(平成20年3月23日)

東経133度23分32.36秒、北緯34度25分14.19秒に鎮座。

 この神社は高島小の東約150mに鎮座しています。
 入口には旧社名の「武ノ宮八幡宮」社号標とともに「吉備高島宮址」碑も建っています。けれど、言い伝えによると、高島宮址はこの地ではなく、さらに北へ行った才の峠近くの宮原にあったという事です。
 入口の鳥居を潜ると後は急な石段が参道となります。境内入口には大きな神門が建っており、境内正面には王ケ峯を背景に立派な拝殿、本殿が建立されています。その他境内周辺部には境内社が点在しており、非常に良く整備された感のある気持ちの良い神社でした。

 御祭神:神武天皇、仲哀天皇・応神天皇・神功皇后
 例祭日:1月1日・歳旦祭、2月第一日曜日・節分祭 祈年祭、7月第一日曜日・夏越祭 虫送り祭、10月第一土・日曜日・例大祭、11月日曜日・七五三祭、11月23日・勤労感謝祭
 境内社:住吉神社、素盞嗚神社、稲荷神社、大年神社、天満宮、金刀比羅宮、護国神社
 由緒:王ケ峯の山腹に在り、神武天皇を始め仲哀天皇・応神天皇・神功皇后の四柱を祀っています。この社はもと「武の御宮」と称し、創祀はすこぶる古いのですが、永禄3年(1560)の再興以前の詳細は不明です。
 神武天皇の高島宮址は田尻村の奥頭なので、東征解覧の後住民が誠意を表して社殿を営み遺蹟を称えたと思われます。
 社殿は永禄3年(1560)慶長17年(1612)万治元年(1658)元禄4年(1691)天明元年(1781)大正5年(1916)の再建を経て今日に至りますが、明治45年(1912)本殿拝殿ともに焼失してしまいました。大正5年(1916)本殿を、昭和3年(1928)幣殿・拝殿を造営しました。
 この社が八幡宮と称するに至ったのは永禄以降で、口碑によると長和八幡宮を分霊したと言います。

神社入口
社号標 「吉備高島宮址」碑
入口石段脇にいる嘉永7年(1854)生まれの狛犬
横長の目で鼻が低く、チョコッと見える牙が可愛い狛犬です。耳を横に立て、毅然と斜め前方を睨んでいます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永7年(1854)8月吉日建立)
石段の参道 石段上の神門
境内全景
拝殿前の昭和30年生まれの狛犬
阿吽ともに宝珠を付けています。頭が大きく、まん丸目、ブタ鼻、おでこの愛嬌者です。
 狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和30年(1955)9月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子

拝殿屋根上の飛び狛ちゃん
本殿
本殿脇にいた備前の先代さん
頭部だけでもきちんと取って置いてくださる田尻町の皆さんの暖かなお気持ちに感謝。
境内社:住吉神社 境内社:素盞嗚神社
境内社:稲荷神社 境内社:大年神社、天満宮、金刀比羅宮
境内社:護国神社
境内に咲き始めた桜