武尊神社

利根郡川場村生品(平成18年7月2日)

 この神社は263号線・富士山横塚線の川場郵便局から東に入り、約600mで左側に鎮座しています。
 入り口に建つ立派な常夜灯は、腕の良いことで名高い、信州高遠の石工作だそうで、気持ちの良い参道を通り境内にはいると、その奥正面に見える、昔は茅葺きだったと思われる重厚で荘厳な割拝殿の大きさに驚かされます。拝殿内で上を見上げると、太い梁の上に茅が葺いてある様がよく見え、今この屋根がそのまま残っていれば、落ち着いた境内の雰囲気とよくマッチして、さぞ素晴らしい景観になっているだろうと想像してしまいました。
 案内によると、「江戸中期の創建で、武尊神社の本社で群内総鎮守だった古社・花咲の武尊神社より分霊、男信(なましな)の郷に祭りました。正保2年(1645)よりすぐ北にある延命院が別当寺となりました。」とあります。この花咲の武尊神社より分霊勧請した武尊神社は利根沼田地域に18社あり、日本武尊を御祭神とする神社は26社に及びます。主に利根川の左岸側、水上町藤原、片品村花咲、川場村の湯原や生品などに数多く分布しているそうです。(利根郡誌参照)

神社入口 社号標
重厚で荘厳な割拝殿 本殿正面と御神輿二基
相の間と鞘堂 境内社・大神宮
境内社・稲荷神社 蚕霊大神
境内脇に建ち並ぶ末社群