雷電神社

館林市上三林町(平成18年10月5日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、熊谷館林線から右に少し入った、上三林地区にあります。狛犬は、赤い鳥居の前に昭和21年、拝殿前に文政13年でした。拝殿前の狛犬は小振です。神社に伝わっている「上三林のささら」が市指定無形民俗文化財になっています。
 「秋の日は釣瓶落し」と云いますが、若い人たちには、意味が分らないかもしれません。あちこちでホトトギスが咲いているのを見かける様になってきたので添付しました。

 この神社の創建・由緒はわかりませんでした。けれど館林市の東隣、板倉町に関東一円の雷電神社の総本宮が有りますので、そちらからの分霊・勧請と思われ、又、名高い「上三林のささら」が五穀豊饒、厄難除けなどを願い、江戸時代中期に武州忍の下中条より伝えられたという事ですから、少なくともその時期以前には創建されていたはずです。すぐ近くの館林市上早川田町にも同名社があり、北関東ではヒョウ除けや雷除、旱魃時の雨乞いとして、雷電神社が勧請されることが多かったようです。御祭神は火雷大神、大雷大神、別雷大神でしょうか。

神社入口 境内入り口の三の鳥居
これも招魂社系というのでしょうか、ライオンのような顔で、背筋を伸ばし姿勢良く座っています。
耳は横に張りだし、鬣は首の所で短くカールしています。
余り威嚇的ではなく、シンプルなデザインで好感が持てます。
(昭和21年建立)
拝殿 拝殿の社額
拝殿挙鼻の龍の彫刻
文政13年(1830)生まれのやせ形狛犬。
超耳垂れで、顔つきはもう苔がついたり欠けたりでよく分かりません。
鬣や尾の毛の流れはスムースで工夫もなされており、元は結構出来の良い狛犬だったかも知れません。
(文政13年(1830)9月吉日建立)
本殿
境内社三社
菅原神社、御嶽山神社、?神社
境内社左から
五社大権現、三峯神社

ホトトギス(ユリ科)
花期は秋で、葉の付け根に一つないし二つ花が付きます。その花の点々が鳥の不如帰の羽の模様(胸)に似ている所から命名されました。日本在来種は高原の日陰で夏〜秋に見られます。家庭で鑑賞されている園芸種はタイワンホトトギスといい、色も紫,白,黄色などがあります。(植物園へようこそ!参照)
私も娘も大好きなお花ですが、残念な事に我が家ではいつの間にか消えてしまいました。