駒方大明神

館林市上赤生田町3526(平成18年8月18日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、今泉館林線を館林方面に向かい、左に少し入った上赤生田地区にあります。地図には、駒形大明神とありましたが、神額は駒方となっています。昭和9年の狛犬が迎えてくれました。

 ここは地図には「駒形大明神」、神額は「駒方」となっているようですが、神社庁への届けには「駒方神社」となっています。「大明神」という仏教と習合した呼称が嫌われた時代に改称し、届けを出したのではないでしょうか。
 この神社の創建は分かりませんでしたが、「駒方神社」又は「駒形神社」は駒形大神を御祭神としています。昔関東には赤城山を崇敬していた毛野一族が台頭し、赤城の神を祀って上野平野を支配しました。毛野国は後に上毛野国と下毛野国に分れ、下毛野氏は日光火山に二荒山神社を創建しました。両毛野氏は、だんだんと勢力を北にのばし、行く先々に祖国と同様な外輪山を持つ形のいい山を捜し出し、連山の中で二番目の高峰を駒ケ岳又は駒形山と名付け、駒形大神を奉祀していったのが、今日見られる「駒方神社」又は「駒形神社」の始まりのようです。(岩手県奥州市駒形神社HP参照)

神社入口、朱の両部鳥居 鳥居の扁額「正一位 駒方大明神」
 昭和9年生まれの人面顔狛犬。阿は玉を持つ子狛を、吽は牡丹の花を持っています。
耳を後ろに流し、鬣は短め、尾は中央に太く短く立て、左右に長く流しています。
(石工・小倉 有徳  昭和9年2月22日建立)
拝殿 本殿覆い屋
本殿には木鼻や彫刻が施されています。 境内社・稲荷神社
境内社・八坂神社 境内社・菅原神社
板碑と境内の様子