常世(つねよ)神社

高崎市上佐野町 (平成23年1月10日)

東経139度1分23.2秒、北緯36度17分54.97秒に鎮座。

【神社情報・源夢さんより】
この神社は、高崎駅の南2km程の辺り、上越新幹線のすぐ東側に鎮座しております。謡曲「鉢木」の主人公、佐野源左衛門常世の屋敷跡に常世を祀る神社として創建されたようです。

謡曲「鉢木」と常世神社
一族の不正のために領地を横領され、窮迫の生活をしていた武人佐野源佐衛門常世が、大雪の日に宿を頼んだ修行者(実は鎌倉幕府執権北条時頼)のために、秘蔵の盆栽”鉢の木”を焚いてもてなしたのが縁で、表彰されたという謡曲「鉢木」の物語は有名で、戦前は学校の教材になっていました。
これは出家して、最明寺と名乗った時頼の廻国伝説に基づいてつくられたものであるが、常世神社は、常世が佐野の領地を横領せられてのち、住み着いた所といわれる「常世屋敷跡」で、墓は別に栃木県佐野市葛生町の成願寺境内にあります。
謡曲史跡保存会。原文はこちら。

由緒書を読む限りでは佐野源佐衛門常世は実在の人物のようですが、謡曲「鉢の木」観阿弥清次の作とされており、時頼の時代から百数十年後の作ですから、勿論史実ではなく、主人公である佐野源左衛門常世は実在人物ではなく、また特定のモデルがいたわけでもないようです。

境内

佐野源左衛門常世遺蹟

謡曲「鉢の木」。秘蔵の盆栽を焚く場面

鞘堂