菅原神社

渋川市中郷1733(平成22年5月22日)

東経139度00分26.46秒、北緯36度31分10.45秒に鎮座。

 この神社は353号線・鯉沢バイパスから一本北の道路に面して鎮座しています。杉の木が主体の鎮守の杜の中央に入口が作られ、鳥居が立っています。参道には神橋が架けられ、池の中には境内社が祀られ、透きとおった水中には鯉が泳ぐ、心和む光景が見られます。石段を上がった境内には妻入りの赤い拝殿が建ち、市指定重要文化財・一間社流造の本殿は鞘堂内に納まっています。

 御祭神:菅原道真公
 祭礼日:1月25日、10月15日
 境内社:二社
 由緒:中郷田尻に鎮座する菅原神社は、田尻の天神様、天満宮といわれていて祭神は学問の神様として慕われている菅原道真である。
 道真が太宰権帥に左遷されたのが縁起1年(901)1月なので例祭日は1月25日、10月15日となっている。
 神社の創立年月は不詳であるが、伝えによると、元亀2年(1571)8月、甲斐の武田信玄の武将真田幸隆が白井城(時の城主長尾憲景)を攻略した際に、当神社の社殿が兵火に遭い焼失したといわれているから、当時既に祀られていたと思われる。
 現本殿は一間社流造りで覆堂の中に鎮座してあり、現存する棟札によると貞享3年(1686)7月、当神社のすぐ隣にあった別当寺の天台宗長泉寺の住職亮順が再築したものである。村内に現存する神社では最古の建築物で、17世紀後半期における地方神社様式を知る上で、極めて貴重な建築物として、昭和61年村指定文化財となる。本殿内にある算額は、近世の本村文化史上貴重な存在でその解明が急がれている。
 氏子数は田尻・東田尻の全戸約百戸となっている。

社頭
参道途中に立つ台輪鳥居
道真公?像 庚申塔
神橋と石段参道の様子
神池内の境内社と清冽な水に気持ちよさそうに泳ぐ鯉
境内入口
拝殿
拝殿内の様子
本殿正面と鞘堂
末社