神明宮

渋川市上白井(平成22年5月22日)

東経139度2分8.25秒、北緯36度32分51.5秒に鎮座。

 この神社は利根川右岸に鎮座しています。境内は低い石垣の上にあり、玉垣も何も遮る物がない、静かで自然な感じの社地でした。入口には木製の鳥居が立ち、社殿の背後は明るく開けた感じがします。拝殿と本殿鞘堂が続いた建物の中に、本殿が建立されていました。

 上白井伊熊に鎮座。伊勢神宮の御厨で、大神宮が建てられ、お伊勢ノ森と呼ばれる土地であった。
 この神明宮は、東伊熊の荒木組22戸の氏神として崇敬を受けているが、荒木氏は伊勢神宮権弥禰宜荒木田氏よりの分れといわれている。
 ここには壱千年を超す大ケヤキが成育、国指定天然記念物であったが、昭和53年枯死してしまった。この根幹に神明宮はあったが、今は南面して建てられている。神明造りで拝殿と接続している。ここに中世寄居があり、白井城の出城の役目を果たしていた。…中略…西南角の土居上に神明宮と大ケヤキはあったと推測される。
 現在、この取手の遺構は大変損なわれている。中世末期の城主は荒木主水祐で、子孫新左衛門らも、よくこの大ケヤキと神明宮を守っていた。

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社頭
入口の鳥居
境内の様子
拝殿
本殿と鞘堂
庚申塔と末社 末社