猿田彦神社

渋川市石原754(平成22年7月10日)

東経139度0分23.12秒、北緯36度28分46.23秒に鎮座。

 この神社は渋川駅の南南西約1.2km、25号線沿いに参道入口があります。社号標は建っているものの、玉垣など社地と道路を区切るものは全くなく、どこから何処までが境内なのか判然としない神社でした。境内には右手に神楽殿が配され、正面に鳥居と妻入りの拝殿が建立されています。特筆すべきは本殿で、正方形の社殿の白壁には漆喰で精緻な彫刻が施され、屋根の上には金の鯱が乗っています。又、境内左の社殿には猿田彦大神と天宇受売命の巨大な石像が安置されています。

 御祭神は猿田彦大神で、養蚕の神様として知られる神社ですが、由緒の案内はなく、創建時期や沿革は不明です。
 嘗ては北毛地区の庚申講の一大拠点だったこの社で有名なのは、市指定重要無形民俗文化財である「猿田彦神社の大和神楽」で、昔日には旧水上町や旧月夜野町からも多くの人が訪れていたそうです。この大和神楽は、毎年元旦から数えて2回目の庚申の日に奉納され、明治17年(1884)、総社神社(前橋市)から伝授された「天の岩戸」など36座にのぼる神代舞の演目を演じます。

社頭
神社入口 社号標
境内の様子
明神鳥居
拝殿
拝殿彫刻と本線漆喰彫刻 拡大写真はこちらで
拝殿内の様子
本殿
神楽殿
御神像殿
2008年に奉納された、猿田彦大神と天宇受売命の巨大な石像
双体道祖神 街祖神
末社 石碑
末社 絵馬