七社神社

渋川市小野子(平成18年4月19日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、国道353号線を中之条方面に向かい、宮沢沿いの道を入った所にあります。石段を登ると古そうな鳥居があります。宝暦9年と彫ってありました。その先に社殿がありましたが、狛犬さんは居りませんでした。案内板を見ると、かなり歴史のある神社です。拝殿の前に、変った灯籠?がありました。竿の部分に彫ってある年号は、応永と読めました。もしそうなら、かなり古いことになります。

 案内によると、御祭神は天之御中主神、外二十八神です。大同元年(806)の創建で、七社大明神と号していましたが、後改めて七社神社と称するようになりました。
 桓武天皇の御代、南箱島(東村)に配流されていた小野金善が坂上田村麻呂の蝦夷征伐に加わり大功をたてて帰郷後、北箱島(小野上村)に天之御中主神像を背負い移住し、一祠を建てて祭祀しました。その後金善公は勘気が許され帰京することとなり、公は天之御中主神像を郷民に贈り、帰京。神像は宮の地に祭祀され七社大明神と号しました。その後、西の沢、富士山、三田野、如意庵、金善寺、甲里の六ヶ所に分神し、それぞれ七社神社として祭祀したので、本宮と併せて七社神社は七ヶ所にあります。詳しくは下記写真でどうぞ。

神社入口。結構長そうな階段です。
右・秋葉大権現、左・庚申塔
境内入口
鳥居の正一位七社大権現・正八幡大神の額 拝殿
本殿覆い屋 神楽殿
応永4年(1397)3月15日奉納の銘が入る灯籠
末社三社 左・天神宮、右・八幡宮の石の祠
道祖神碑