甲波宿禰(かわすくね)神社

渋川市行幸田673(平成22年7月10日)

東経138度59分55.86秒、北緯36度28分29.92秒に鎮座。

 この神社は渋川駅の南西約2kmに鎮座しています。神社へは神橋を渡って入り、入口に立つ鳥居脇には家型の門神の様な石祠が置かれています。参道左に手水舎、右に神輿庫が建ち、庫内には風神・雷神が乗っている御神輿二基が置かれていました。石段を上がると境内で、正面に堂々とした狛犬が護る千鳥破風・唐破風付きの豪華な拝殿、幣殿、本殿が続けて建立されています。それぞれの社殿には豪華な彫刻が施されていました。又、境内には石碑や末社の石祠が点在しています。
 とても綺麗に整備清掃された神社で、気持ちの良い参拝が出来ました。

 御祭神は速秋津彦命 速秋津姫命ですが、勧請年月・縁起・沿革等については案内がなく不明です。近隣の渋川市川島、東吾妻町箱島に同名社が鎮座し、武内神社と共に「式内社 上野國群馬郡 甲波宿禰神社」の論社となっていますが、この社については論社とする意見と、後から勧請された分社とする意見と分かれているようです。
 4月17日に近い日曜日に奉納される獅子舞が、市の重要無形文化財に指定されています。案内板には「この獅子舞は行幸田中筋の村人によって組織されたものである。この中筋には2つの諏訪神社があり、関口・狩野両氏の祭る西の諏訪神社、中島氏の祭る東の諏訪神社、この2社に奉納する獅子舞であった。
 甲波宿禰神社に奉納するようになったのは、明治年間にこの2社が甲波宿禰神社に合祀されて以後のことであり、五穀豊穣や悪魔払い等の祈願がなされている。」という説明がありました。

社頭
神社入口に架かる神橋
台輪鳥居 社号標
入口左右に置かれている門神?
参道の様子
神輿庫
風神・雷神が乗っている御神輿二基
境内入口
拝殿前にいる大正14年生まれの狛犬
阿は角を、吽は宝珠を付け、体格の良い堂々とした狛犬です。微笑みを浮かべているような口元で、眉毛の模様が阿吽で異なります。重量感のある造りですが、爪の先まで実に繊細に彫られています。ご立派!
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正14年(1925)5月10日建立)
千鳥破風・唐破風付きの豪華な拝殿
拝殿と幣殿の彫刻拡大写真はこちらで
幣殿
流造りの大きな本殿
本殿の彫刻拡大写真はこちらで
末社 末社
末社 淡嶋大明神
末社 石尊大権現
?神 天満神
末社 末社
諏訪大神 阿夫利神社
末社 少毘古那神、大名牟遅神