有馬渠口(みぞぐち)神社

渋川市有馬1330(平成22年7月10日)

東経139度00分40.01秒、北緯36度27分59.76秒に鎮座。

 この神社は関越自動車道・渋川伊香保ICの南西約1kmに鎮座しています。参道入口右は児童公園、南側には嘗ての別当寺と思われる神宮寺があります。「村社有馬渠口神社」と書かれた社号標を左に見て児童遊園脇の参道を行くと一の台輪鳥居が立ち、境内入口の二の鳥居は参道から横向きに立てられています。境内は綺麗に整備され、正面に彫刻が施された拝殿。本殿は鞘堂内に安置され、縁には陶器製の面白い狛犬がいました。境内右手には多くの末社や道祖神などが祀られています。

 この社は「上野国内神名帳」記載の群馬東郡百四十六社中の「従四位上 有馬渠口明神」ですが、案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。ですがネットで検索したところ、サイト「歴史の道 有馬」に次のような記載が見つかりました。
 「『総社本上野国神名帳』(1298年)に記載されている有馬渠口神社の創建は不明。渠口という社名から、この地にかって築かれた条里制有馬たんぼとかかわり、牛王川からの水利を守るために祀られた古い神社である。社殿は彫物の様式から江戸期と思われる。」

社頭
参道入口
社号標
「村社有馬渠口神社」
一の台輪鳥居
参道の様子
境内入口に立つ二の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
妻入りの拝殿
拝殿彫刻拡大写真はこちらで
本殿鞘堂と本殿
本殿縁にいる面白狛犬
太く長い眉毛とトングリ目玉、座った鼻と大きく横に開いた口、真っ直ぐに踏ん張った前脚とド〜ンと降ろしたお尻などが特徴の、惚けた、味のある可愛い狛犬です。造り、光沢から見て陶器製のようです。
社殿全景
末社 道祖神
末社 末社
末社 末社
御嶽山大神、八幡宮額、火産霊神、官公一千年祈念碑
参道左右に聳える御神木