岩松八幡宮

太田市岩松町251(平成20年4月3日)

東経139度20分23.42秒、北緯36度15分6.73秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、国道354号線を高崎方面に向かい、岩松信号の手前を左に入った、岩松地区にあります。年代不明の狛犬が居ました。本殿の前に、寛文2年と寛保3年の燈籠があります。入口に有った水盤は、享和元年のものです。

 御祭神:誉田別命
 境内社:新田神社他
 由緒:市野井(新田町)の生品神社、笠懸の赤城神社とともに新田の三社といわれ、明治5年郷社に列しました。
 創建は仁安年中(1166〜1169)新田家初代の義重が、京都大番のおり山城国男山より小松を持ち帰り、この地に植えて岩清水八幡宮を勧請し岩松八幡宮と称しました。これより猪沼郷から岩松郷に改めたといわれています。
 八幡宮は源氏の守護神として崇敬され、南北朝の動乱を経て新田家の実権が義貞ら新田本宗家から傍流の岩松氏に移ったことから、この社が「新田総鎮守」と言われるようになりました。
 尚、境内には摂社:新田神社が在り、新田義貞公を御祭神として祀っています。

神社入口
参道途中にいる建立年代不明の江戸流れ狛犬
これも典型的な江戸狛犬ですが、特に吽の顔つきや、やや斜めに座った優雅な姿が、私は好きです。
狛犬の拡大写真はこちらで
参道の様子
朱の両部鳥居…といいたいところですが、どうもこの鳥居は前後についている筈の袖柱が、前方には無い様に見えます。非常に珍しい鳥居で、何という名称になるのかは分かりませんでした。
拝殿 拝殿に架かる社額「八幡宮」
拝殿と本殿の間に造営されている中門 本殿と透かし塀
本殿右脇から
木鼻、脇障子等の彫刻類が精巧に彫られており、また、組み物も装飾的です。
寛文2年、寛保3年建立の燈籠
社名は明記されていませんが、
この社が新田神社なのでしょうか?
境内社
享和元年奉納の水盤