篠尾神社

沼田市屋形原町2207(平成22年5月29日)

東経139度1分41.58秒、北緯36度37分5.01秒に鎮座。

 この神社は川田小学校の南西約1.7km、篠尾町公民館南に隣接して鎮座しています。
 石段を上がると「正一位篠尾大明神」の額が掛かる木製両部鳥居が立ち、境内入口には割り舞殿が建立されています。この社には「沼田の名木百選」に選ばれている、推定樹齢・300年の大ケヤキや大銀杏がありますが、境内は開けています。拝殿、本殿共に朱に彩色され、境内周囲には多数の末社が祀られています。

 御祭神:木花佐久夜毘売命
 祭礼日:不明
 境内社:諏訪社、須賀社、八幡社、大山祇社、榛名社、妙義社、菅原社、琴平社、八幡宮、琴平社、榛名社、大山祇社、稲荷神社、日神社、須賀神社、菅原社、稲荷社、大雷社、琴平社、河内社、八衢姫社、児持神社
 由緒:児母乳(児持)神社 朱鳥7年(692)持統天皇の御代に創建すると伝わる。
 上野国児持神社は、屋形原の篠尾庄という処にありと記してある。
 篠尾神社 慶長13年(1608)
 石段 元禄7年(1686)
 鳥居 延享4年(1747)
 本殿屋根替銅板 文政7年(1824)
 舞殿再建 安政6年(1859)
 庚申 万延元年(1860)
 社務所 昭和11年
 拝殿屋根替瓦 昭和39年
 本殿屋根替銅板 昭和52年
(境内「篠尾神社沿革」より)

村誌より
 社格 村社
 祭神 木花佐久夜毘売命 外十三社
 古書に「往昔、日本武尊東夷御征伐のとき、武部山に登り給ひ、利根の海を望み、船で大峰山に至り、建御名方命の援助により、此のところに止ま、り海水を切り開きて良田となし給ひし時、館の跡に社を建立、館神社と称したというのは此の社をいうか、また上野国児持神社は、屋形原の篠尾というところにあり」と記せるは是である。
 本社の縁起として伝うる別項伝説の部記載のごとくである。明治41年6月30日、許可を得て、本社境内末社として、祭祀せる諏訪社、須賀社、八幡社、大山祇社、榛名社、妙義社、菅原社、琴平社、及び、額田に祭祀せる無格社、八幡宮、同境内内末社、琴平社、榛名社、大山祇社、字北原に祭祀せる、無格社稲荷神社、同境内末社日神社、同無格社、須賀神社、同境内末社、菅原社、稲荷社、大雷社、琴平社、河内社、八衢姫社、及び字傘が峰に祭祀せる、無格社、児持神社を合祀している。
(「榛名神社日記 日々のことを徒然なるままに」より)

「篠尾神社沿革」拡大写真はこちらで

社頭
入口に立つ木製両部鳥居 鳥居に架かる額
「正一位篠尾大明神」
割り舞殿 入口側からと境内から
境内の様子
拝殿 拝殿に架かる額
「正一位篠尾大明神」
本殿
本殿木鼻・狛犬と象
本殿屋根飾り
本殿脇障子
末社 末社
末社 末社
末社 末社
庚申塔 猿田彦大神
双体道祖神 この社では狛犬ならぬ生猫さんがお出迎え

御神木・大ケヤキ
推定樹齢・300年、目通幹周・6.29m 樹高・30.95m
樹幹下部に大小様々な瘤を持っており、「沼田の名木百選」に選ばれています。根元には複数の小さな石祠が並び、現在も御神木として大事に見守られているようです。

「沼田の名木百選」に選ばれている大公孫樹
目通幹周・3.99m 樹高・33.38m