武尊神社

沼田市下沼田町宮辺(平成18年7月2日)

 この神社は265号線でJR上越線の踏切を渡って、国道17号線に入るまでの間に鎮座しています。かなりの大きさの鎮守の杜に護られた神社で、木々のトンネルの下を歩く参道はとても気持ちの良いものです。本殿は三間社流造りの立派な建物で、神楽殿もまだ現役のようです。境内社も多数あり、可愛い道祖神も三基祀られていました。
 道祖神信仰の年代は、延享5年(1748)から嘉永7年(1854)の間で、道祖神は路傍の神、行旅の神といわれますが、本来は外界から集落内に入ってくるあらゆる厄災をさえぎり、退けようとしたもので、塞の神、障の神とも呼ばれ、群馬県では男女の双体像が有名です。元々は中国の神ですが、日本の民間信仰の神である岐の神や猿田彦神と習合したり、地蔵信仰と習合したりして、だんだんと変化してきました、単体道祖神、文字道祖神、丸石道祖神、自然石、題目道祖神、双体道祖神等様々な種類があります。(昭和村教育委員会HP参照)
 案内によると「御祭神は、日本武尊、菅原道真命、波に夜麻姫神、大山祇命、素盞嗚尊、大山咋命、櫛御気野命、誉田別命、倉稻魂命、木花開耶姫命、沼田景泰公。
 創建は、社伝によると推古天皇19年(611)、日本武尊4世の孫・大仁鳥臣が沼田開発の記念として利根川、碓根川の落合の沿岸に、石宮を建立したことが始まりといわれています。鳥羽法王久安元乙丑年(1145)現在地に遷座しました。上野国神明帳に碓根神社と記録されているのは、この武尊神社を指すものと推定され、利根沼田地方でも、古い社の一つとされています。
 また真田伊賀守の侍医鈴木法橋が、日本書紀に感動し「武尊」と書いてホタカと読ませ、寛文元年(1661)、下沼田の社に「武尊宮」と額書し、以後ホタカの神は日本武尊であり、武尊と書いてホタカと発音することになったといわれます。」とあります。

社号標「村社 武尊神社」 神社入口
参道の二の鳥居 境内入口の鳥居と奥に拝殿
本殿 境内社
神楽殿 道祖神
末社 富士塚と境内社
末社