沼田市榛名町(平成18年7月2日)
この神社はJR上越線・沼田駅の北約450m、沼田城跡の西200mに鎮座する利根沼田総鎮守です。262号線脇の大鳥居から参道は150m程続き、その間に二の鳥居、三の鳥居が建っています。四の鳥居を潜るとやっと境内で、正面に拝殿と左手に沼田ロイヤルホールが見えます。社殿はどちらも立派で、拝殿内には菅原大神、榛名大神、武尊大神、諏訪大神の額が架かっていました。右側面には狛犬などの大絵馬が飾られ、本殿側面には綺麗に彩色された二組の狛犬親子の彫刻が彫られており、流造りの大きな建物です。右側奥には大国主神が祀られ、その左手本殿裏には、多数の末社、「面美様」が祀られています。また武尊山の山岳信仰の関係からか、境内には武尊雌石、心洗岩などの大岩が注連縄を架けられておりました。
案内には「御祭神は埴山姫命、倭健命、菅原道真命、建御名方命、末社に大国主神。(末社は下記写真でどうぞ)
鎌倉時代、榛名山御師の活動により榛名神社の信仰が広められ、やがて榛名宮は建長7年(1255)沼田郷鎮守と崇められ、また永仁6年(1298)、上野国神名帳に寶高大明神(武尊様)、薄根大明神(天神様)の名がみえまた、一書には武尊様は9世紀、ホタカ山から御神体として石を持ってきて現在の沼田公園内にお祀りしたとあります。
戦国時代になり、沼田鬼才顕泰は武尊様の社地にあらたに倉内城を建てることを決め、享禄2年(1529)武尊様、榛名様、天神様を合わせ祀り、現在の地に社殿を建立、そして元和元年(1615)真田信之公が改築、現在に至ります。建御名方命は榛名社の西に鎮座された諏訪神社であり、明治41年合祀されました。
当社は、沼田氏、真田氏、本多氏、黒田氏、土岐氏と歴代城主の崇敬を受け、特に本殿は桃山文化を代表する豪壮華麗な建物です。 明治六年郷社、昭和三年縣社に昇格し、現在利根沼田総鎮守です。」とあります。
参道にも境内にも緑が多く、社殿の華麗な彩色が程良くマッチした、綺麗でよく管理された大神社でした。また、沼田地域には余り狛犬が居ませんでしたが、ここには昭和時代とはいえ、狛犬が居たので感激でした。