大峯神社

前橋市嶺町1(平成19年5月27日)

 この神社は国道353号線、冒険の森・嶺公園の信号から南に向かい、道なりに約3km進むと左側に鎮座しています。入口の社号標代わりの案内板には「神楽の里 大峯神社 奉納毎年八十八夜」と書かれています。奥行きのある境内の右側には神楽の里らしい綺麗な神楽殿が建ち、5月3日に奉納される太々神楽の様子を想像させます。社殿も手入れが行き届き綺麗で、拝殿側面と本殿覆い屋の窓の造りが黄檗宗の寺院建築を思い起こさせます。本殿裏には境内社の稲荷神社が祀られていました。
 この社の御祭神・勧請年月・縁起・沿革は全て不明です。境内案内によると、太々神楽は一説には江戸期以前から伝承されているとも伝えられ、明治16年の「里神楽執行伺い書」が残されているので、少なくとも百年を越える歴史はあり、その後明治36年には伊勢神宮に神楽奉納をした記録も残っています。戦後の一時期、後継者不足で神楽の奉納ができなかった時期もありますが、現在では毎年八十八夜に式舞・興舞あわせて十二座のうち、九座を奉納しています。

社号標代わりの案内板 参道と境内の様子
参道の台輪鳥居 神楽殿
昭和8年に社殿の改築を記念して奉納された狛犬です。
若く凛々しく逞しい感じで、阿は玉取です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・野口龍松 昭和8年(1933)4月建立)
拝殿
拝殿内の様子

本殿覆い屋 末社群
本殿後の境内社・稲荷神社
拝殿と本殿