漆原神社

北群馬郡吉岡町漆原814(平成22年7月10日)

東経139度1分48.45秒、北緯36度26分30.97秒に鎮座。

 この神社は上越線・八木原駅の南南東約2.3kmに鎮座しています。社号標が立ち、玉垣が巡らされた入口を入ると、大樹の下に台輪鳥居が立ち、未だ新しい灯籠の間を通る参道を行くと、左に神楽殿が配され、正面に狛犬。その後ろには向拝のない拝殿、本殿覆い屋が建立されています。社殿の周囲には数え切れないほど沢山の末社や庚申塔石碑などが祀られ、その昔、近隣には如何に沢山の神社などが祀られていたかが想像されます。御神木の大銀杏や大欅の樹勢も良く、境内、社殿など環境整備の行き届いた綺麗な神社でした。

 御祭神:大日靈命、豊玉姫神、宇迦之御魂神、猿田彦神、菅原道真公、大山津見神、建御名方神、
 祭礼日:4月11日
 境内社:多数
 由緒:文永6年(1269)第90代亀山天皇の御代に当時の八字に創祀した。大日靈命と豊玉姫神を祀る茶ノ木神明宮、宇迦之御魂神を祀る瀬来稲荷神社、猿田彦神を祀る辻下白鬚神社、菅原道真公を祀る天神廻り北野神社、大山津見神を祀る十二廻り大山祇神社、建御名方神を祀る新田諏訪神社、宇迦之御魂神を祀る茶ノ木稲荷神社、建御名方神を祀る北窪の諏訪神社、8社の本宮と末社16社がその基となっている。
 当時この地の領主で桃井義胤も各社を厚く崇敬し祭祀の際には幣帛料を供進していたと伝えられている。また永禄9年(1566)箕輪城落城の際奮闘し 漆原城を守った漆原十二紀の氏神として同族からの崇敬を集めるとともに、各字の鎮守神としても字民から崇敬されてきたのである。
 明治43年3月政府の勧めにより8社の本宮と16末社の石祠をこの地に合祀し、漆原神社と改称した。後に火渡り神事に無病息災を祈願してきた御嶽山大神、意和羅山大神、百康申塔、金比羅大権現 大黒等も境内に移され祀られている。大正7年3月に神饌幣帛料供進神社の指定受ける。

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社頭
神社入口 社号標と台輪鳥居
参道の様子
境内の様子
拝殿前にいる昭和15年生まれの狛犬
首が長く姿勢が良い狛犬です。鬣や尾の流れが変わっています。体に比して後ろ足の太股が大きな感じがします。
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(昭和15年(1940)建立)
拝殿
本殿鞘堂
御嶽山大明神、衣笠大明神他 境内社:稲荷社
庚申塔 衣笠大明神、八幡宮他
青面金剛 末社
庚申塔 末社
末社、聖徳皇太子他 庚申塔
庚申供養塔 衣笠大明神
神楽殿 絵馬
御神木・大銀杏 御神木・大欅