畔宇治(くろうじ)神社

吾妻郡東吾妻町大戸3487 (平成22年7月11日)

東経138度46分48.72秒、北緯36度30分12.82秒に鎮座。

 この神社は大戸関所跡の南約500mに鎮座しています。406号線を挟んで一の鳥居と参道が分かれていますが、これは406号線の西側に旧街道が通っているためで、祭礼時にはこの鳥居前から道中獅子が出発するようです。
 又、ここには素晴らしい彫刻が施された大灯籠が立っていますが、これは上州一の豪商・加部安左衛門が文政9年(1826)に寄進した物で、町指定文化財となっています。
 406号線から参道は見城川に向かって降りていき、約200m程で神社に行き着きます。杉が主体の鎮守の杜の中に神社は鎮座していますが、入口には大きな垂れ桜があり、桜の季節の参拝が楽しみな神社の様です。境内奥右側に昔は藁葺きであったろうと思われる拝殿が建ち、その奥に大きな本殿覆い屋が建立されています。左側には社殿と渡り廊下で繋がった社務所も建っています。
 周囲は長閑な田園地帯で、静かな参拝には打って付けの、清々しい雰囲気の神社でした。

 御祭神:猿田彦神外二十三柱
 祭礼日:4月11日、11月18日
 境内社:大黒神他数社
 由緒:この社に案内は無く、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。例祭に奉納される獅子舞は、何時の頃から始められたかは明らかではありませんが、春は豊作祈願して、秋は豊作に感謝して奉納されているということです。

406号線の西、旧街道沿いにある参道入口
参道入口に立つ一の台輪鳥居
参道入口に立つ町指定文化財・大灯籠
この灯籠は土地の分限者、加部安左衛門が文政9年(1826)に寄進したと伝えられています。加部安左衛門は「一、加部、二、佐羽(桐生)、三、鈴木(富岡)」と言われた上州一の豪商でした。
大灯籠の素晴らしい彫刻
参道入口の不動明王像 参道入口の庚申塔二基
参道は406号線へと下っていきます。
406号線から見る一の鳥居
参道は道路の反対側、東に流れる見城川に向かって降りていきます。
社頭
神社入口に立つ二の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
「正一位畔宇治大明神」
境内の様子
拝殿
拝殿木鼻・狛犬 象(左から)
拝殿脇障子
本殿覆い屋
末社 末社
末社 末社・大黒神
社務所
鎮守の杜
境内中央から神社入口を振り返る