伊勢宮

吾妻郡中之条町429(平成22年5月29日)

東経138度50分26.13秒、北緯36度34分52.93秒に鎮座。

 この神社は中之条駅の西約1.3kmに鎮座しています。参道入口には靖国鳥居が立ち、大きな森沿いの道を進むと、左手に石段があり境内入口となっています。境内は広々としており、中央奥に入母屋造りの立派な拝殿が建立され、幣殿、神明造りの本殿と繋がって建てられています。拝殿には木鼻が沢山付けられ、長押上には雲間に菊の様な彫刻が彫られています。
 又、1月14日に五穀豊穣を願って執り行われる「鳥追い祭」の様子を彫った額も奉納されています。
 中之条町の市街地に鎮座する神社ですが、「伊勢の森」と呼ばれる豊かな自然林の中で、気持ちの良い参拝が出来る神社です。

 御祭神:天照大御神(内宮の神)と豊受大神(外宮の神)
 祭礼日:1月14日、8月第1土・日曜日
 境内社:稲荷社、天王宮
 由緒:中之条町から吾妻町へ向かう道の東側に大きな森があり「伊勢の森」と呼ばれています。天照大御神(内宮の神)」と「豊受大神(外宮の神)を御祭神として、初めは、鹿野氏が祀った神社でしたが、江戸時代の初めには、大字中之条町の神社になったといわれています(中之条町誌)。明治時代の一村一社制により、須賀神社、諏訪神社などを合祀しました。
 1月の「鳥追い祭」は、慶長9(1604)年に田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀(米・麦・あわ・きび・豆)やその他の作物の豊かな実り・町内厄除・家内安全を願って始められたといわれています。宝暦年間(1751〜1763)には、大庄屋の町田重兵衛が町を上下二町に分け、競争で太鼓を作らせたので、一層賑やかな祭礼となりました。明治時代になると、商売繁盛の願いも加えて、正月の伝統行事として行なわれるようになりました。現在も「鳥追いだ、鳥追いだ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ、セッセッセ、サーラバよって追いもうせ」の掛声とともに太鼓をたたきながら町中をねり歩き、厄落としや商売繁盛が祈願されています。
 8月の「中之条祇園祭り」は江戸時代初期から続いている、夏の疫病払いや商業の繁盛を祈るお祭りです。各町内より引き出された山車(8台)の行列は、神馬、御神輿が先導し、稚児たちが後に続き、華やかなお囃子にのって街中を練り廻るそうです。
(「中之条町観光協会」サイトより)

参道入口に立つ靖国鳥居
参道の様子
境内入口
境内の様子
拝殿
拝殿木鼻・狛犬
拝殿長押上彫刻
拝殿に掛かる「鳥追い祭」の額
本殿
境内社:稲荷社 境内社:天王宮