山津見神社

相馬郡飯舘村佐須虎捕(平成16年5月28日)

山の神、狼を祀っているようです。

女房がチョット奥の院まで行きましょうと気楽にゆうのですぐそこかと歩き始めましたが、だんだん登りはきつくなるしまいりました。

やっとたどり着いた山頂の本殿。もう汗グショです。チョットしたハイキングで天気も眺めも最高でした。

祭神  大山津見神(大山祇命)
御利益  産業守護 漁業守護 狩猟安全 商売繁昌 良縁祈願 火伏せ 盗賊除け 交通安全
麓の拝殿は明治時代の建設で、拝殿天井には二百を越えるさまざまな姿の狼画が描かれています。本殿は、拝殿から約三十分の山頂にあり、険しい岩山を鎖と鉄梯子に頼って登ります。山頂の本殿は年に一度、旧暦の十月十六日に御開帳されます。
本殿までの道のりは結構キツイですが、自然林の豊かさ、山頂の景色と歩ききった爽快感で疲れも吹っ飛びます。時間に余裕があり、体力に自信のある方には是非お薦めです。

神社入口

狼ばかりが描かれている素晴らしい天井絵

福島県相馬郡の山中、虎捕山に鎮座する神社で、永承6年(1051年)創立の古社です。

後冷泉帝の御代、相馬郡の山中に橘墨虎(たちばなのすみとら)という凶賊が住み、里を荒らしまわっていました。源頼義(みなもとのよりよし)公が墨虎を討伐しようとしましたが、墨虎は山中を出没するもので所在が分かりません。すると夢のおつげに山の神が現れ、白狼をつかわすのでその後を追えとのお言葉。

そこで頼義公が山中に家来を遣わしたところ、はたせるかな狼の足跡を辿って墨虎の居所を突き止めることができ、墨虎を討ったとのことです。この山神の威徳を称え、頼義公が虎捕山頂に祠を立てたのが山津見神社のはじまりとされています。
山津見神社は山の神を祭る神社で、山神は山仕事の守護、および農業の守護、産業守護などを司ります。また、山津見神社の眷属は白狼であり、御眷属様と呼ばれて信仰の対象となっています。御眷属の狼は、火伏せ、また盗賊除けの力があると信じられています。また、道案内をしたという伝説から道中の安全を守るお使いと信じられています。転じて交通安全の守りとなり、現在では山津見神社の交通安全ステッカーに白狼の姿を見ることができます。