八雲神社

伊達市片町37(平成19年8月24日)

 この神社は旧伊達町の中心街に鎮座する社ですが、帰ってから調べると353号線を挟んで反対側に熱田神社が有り、この2社併せて「長岡天王社」と呼ばれているようです。熱田神社は地図上に記載がないため、今回はその存在を知らず惜しいことをしてしまいました。又次回のお楽しみとしておきましょう。社地はそんなに広くはありませんが、銅鳥居を潜ると正面には向拝のない拝殿が建ち、その後ろに彫刻などの手の込んだ本殿が建っています。拝殿の木鼻と長押の狛犬が出来の良い素晴らしい狛犬でした。

 御祭神:素戔嗚尊
 例祭日:1月7日・七種祭、7月24・25日・例大祭「天王祭」
 由緒:創建は不明ですが、尾張国熱田・八雲神社からの分霊・勧請で、明治12年の神仏分離令により熱田神社、八雲神社と改称しました。寛政10年(1798)、岡、長倉の大火により社殿が焼失、宝蔵・宝物・文書類の一切も焼失してしまった。現社殿は文化4年(1807)に再建されました。火難除け、疫病悉除、縁結びの神社として知られています。
 境内の古井戸の銀明水が眼病の霊薬として、手桶に入れられて近在に売られていたことから、 参拝する客は桶を購入することがしきたりになっていた例祭・長岡天王祭は熱田神社と八雲神社のご神体をひとつに合わせることから「嫁入り祭」とも呼ばれ、県内十大祭のひとつに数えられています。夕暮れ時に、日中各地区を練り歩いた8台の山車が、祭り会場の天王通り商店街に一斉に集まると、笛や太鼓のリズミカルな競演がはじまり、祭は最高潮に達するのだそうです。又、1月7日に行われる「七種祭」で、御神火で焼いた餅を食べるとその年風邪にかからないと言い伝えられているそうです。

神社入口
向拝のない拝殿 拝殿の社額
拝殿脇柱の木鼻狛犬
知的な顔つきで、彫りが丁寧な、とても良い出来の木鼻です。
拝殿長押上の狛犬の親子
こちらも殆ど丸彫りの狛犬4匹と牡丹の花ですが、生き生きと遊び戯れる姿が彫られている、とても出来の良い彫刻です。
本殿も手の込んだ造りです。