諏訪神社

伊達郡桑折町諏訪7(平成19年8月24日)

 この神社はJR東北本線・桑折駅の南約1.4km、124号線に面して入口があります。一般道かとも思える広い参道が結構長く続き、両部鳥居が建つ境内入口脇には平成5年に800年祭を行った記念碑が建てられていました。境内も広く、参道は途中で左に曲がり、その正面に大きく立派な拝殿と、拝殿に負けず劣らず大きな流造の本殿が建てられています。境内社も多く、狛犬は江戸風で、江戸時代まで豊かな宿場として栄えた桑折宿に相応しいとても由緒のありげな神社でした。

 御祭神:建御名方神
 例祭日:7月27・28日
 境内社:諏訪稲荷大明神、小牛田山神社、淡島神社、金毘羅大権現
 由緒:旧郷社で、平成5年(1993)に800年祭を行った記念碑が建てられているので、創建は建久5年(1194)と思われます。伊達氏が城地守護の為社殿を建立したのがはじまりと伝えられ、武の神、実業の神として崇敬を受けてきました。現社殿は大正13年に再建されています。
 7月27・28日の祭礼には、豊作を祈願して山車5台、踊り屋台1台が町中を練り歩き、御輿と山車とのぶつかり合いの勇壮さが有名なお祭りで、大賑いを見せるのだそうです。
 桑折宿は「延喜式」の陸奥国駅馬にみえる伊達駅に関係した古い町で、戦国時代には桑折氏や伊達氏が本拠とし、その後も上杉氏信夫代官四郡役宅・幕領桑折代官所・松平氏桑折藩陣屋が置かれ、明治以降も伊達郡役所が置かれるなど、この地方の政治経済の中心地だったそうです。(歴史街道旅の記録シリーズ参照)

神社入口 参道の様子
社号標 境内入口
大正14年(1925)生まれの江戸流れ狛犬
柔和な整った顔立ちの姿の良い狛犬です。鬣や尾などの毛の流れがスムーズで滑らかです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正14年(1925)7月建立)
大きく立派な拝殿
大きな流造の本殿
境内社・諏訪稲荷大明神
境内社・小牛田山神社
境内社・淡島神社
境内社・金毘羅大権現
雷神など 夕日に映えるご神木