越知神社

丹生郡越前町大谷寺84-1(平成24年6月2日)

東経136度5分35.84秒、北緯36度0分10.48秒に鎮座。

 この神社は越前町の北北東大谷寺(旧丹生郡朝日町大谷寺)地区の越知山大谷寺に隣接して鎮座しています。
 社伝によると、この地は「越の大徳」と称され、加賀国(当時越前国)白山を開山したと伝えられる 奈良時代の修験僧・泰澄大師が、入寂した地と云うことです。又、泰澄大師が開いたとされる山岳霊場・越智山三所大権現は、ここから約5.6km程西に聳える霊峰越知山山頂に鎮座しており、此方は別当大谷寺の大講堂だったそうで、現在は里宮の一社といえる存在なのでしょうか?
 道路から見ると、木々の間に石段が在り、鳥居が建立されています。鳥居の柱に「御祓い参道  神名火山の霊気が満ちているこの鎮守のみどりの参道をゆっきりと進まれて、清々しく越知の大神にお参りされますように」の案内があり、その通りの清々しい参道奥に境内。南獅タイプの中国狛犬が護る神殿は流造で、縁に素敵な狛犬が居ました。
 御祭神や由緒を見て分かるように、神仏混淆が色濃く残る神社でした。

 御祭神:天照皇大神、大師像、美沙門天、観世音菩薩
 祭礼日:不明
 由緒:当社旧称秀峰、越知山越知神の大講堂と称す。由緒をみるに持統天皇9年沙門越の泰澄、越知山の天嶺に登り、心を神道に帰し、大願を発し神変不可思議の感得ありてより、諸国の霊所を開基し而して神護景雲元年この地大谷寺に環来して入寂したとある。社殿は第二代神官大谷義鷹の造営による。
御祭神 天照皇大神・大師像・美沙門天・観世音菩薩

霊峰越知山頂(612m)
御祭神 本殿・伊邪那岐大神 伊邪那美大神 大山祗大神 火産霊大神
      別山・天忍穂耳尊
      奥之院・大己貴神
      日宮神社・神饒速日尊・不動明王
      神宝庫・観世音菩薩
      千体地蔵堂・地蔵尊
      大師堂・泰澄大師像
      別山碑・天照皇大神宮 白山 日野山大権現 日吉大明神 文殊師利菩薩 八意思兼大神 大峯 竹生嶋大神

社頭
神社入口
台輪鳥居
御祓い参道
境内入口
境内の様子
社殿前にいる平成14年生まれの中国狛犬(南獅)
(平成14年(2002)10月吉日建立)
神殿
神殿縁にいる狛犬
阿吽の位置が反対で、吽には角が付いています。白山神社2(清水畑)の狛犬と良く似ていますが、此方の方がやや体躯が太めで、猛々しい感じがします。丁寧な造りの良い出来の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで