長生郡一宮町新地2055 (平成26年7月26日)
東経140度22分38.59秒、北緯35度22分59.69秒に鎮座。
【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
JR上総一ノ宮駅から北東に約2kmの田園地帯に鎮座しています。
町指定文化財の紙細工が復活したとの情報を得て見に来てみました。今年の新作は芥川荘だけで、一松神社と活魚料亭は保管してあった古い作品とのことでした。昔は境内に本物の池が存在し、その周囲に紙細工を並べたそうですが現在は無く、仕方無しにブルーシートによる簡易の池でした。紙細工は柱だけ木で、それ以外は和紙とご飯のりを使用して作るので、意外に難しい作業となるそうです。
由緒
天正九年(一五八一)に信州諏訪から勧請された、と伝わる諏訪神社の祭礼では、毎年宵祭に紙細工が奉納されていた。祭りは現在七月下旬に行なっているが、昔は一ヶ月遅れの八月二十六日で、長生郡内から多くの見物人で賑わった。紙細工の由来については不詳だが、上杉謙信の家臣の一人がこの地にとどまり、ふるさとの情景を懐かしく思い紙細工で再現したことがはじまりではないか、と伝えられている。
紙細工は毎年風景を変えて、諏訪湖をかたどった池や森、諏訪神社の境内や町並みなどを再現し、池には水を入れ、夜は明かりを灯して夜景を作り出すなど大変手の込んだ作品であった。神社や家などの建物はクギ一切使わず木組みに和紙を貼り、一週間くらいかけて、この地域の長老が中心となり氏子の手によって作られた。
戦時中、物資や人手が不足し一時途絶えていたが、昭和五十五年(一九八〇)に保存会が結成され復活した。現在は伝承者が減ったため、紙細工は奉納されていない。
(以上 一宮町教育委員会案内板より)
紙細工は奉納されていないと書いてありますが、復活して奉納されています。
神社入口に立つ一の鳥居と社号標。九十九里沿岸の神社に見られる、さらさらした海砂の境内です。
二の鳥居
昭和四十一年製の二の鳥居 | モミの御神木 |
祭りの幟。横倒しの幟は初めて見ました。
参道。参道のソフトクリームが何ともミスマッチで面白いですね。
石碑 | 手前の石灯篭 |
昭和二十六年製石灯篭 | 奥の石灯篭 |
手水舎
狛犬と拝殿。狛犬の拡大写真はこちら。
(昭和8年(1933)12月建立)
諏訪喜之松さん奉納。東京に出て、財を成した方が奉納したのでしょうか?
向拝
末社
紙細工
池付きの紙細工
活魚料亭
芥川荘。芥川龍之介縁の芥川荘です。これだけが新作とのこと。
一松神社は隣の神社で、毎年正月に「浦安の舞」が演じられます。
船と池