大宮神社

君津市上湯江895(平成19年2月4日)

 この神社は内房線・君津駅の南約1.8km、梅田川左岸に鎮座しています。入口から見ると境内は少丘陵の上にあり、参道は階段でした。竹林や自然林に囲まれた境内は落ち着いて、とても雰囲気の良い神社でした。大宮神社は市内・久保に天鈿女命 、武甕槌命、大山咋命をお祀りしている社が鎮座していますが、この社はどういう経緯で創建されたのかは不明です。拝殿入口の扁額には「八幡神社、大宮神社、日吉神社」の三社名が掲げてあり、拝殿内には「八幡宮」の額が架かっていますので、元々は八幡宮だった社が近隣の社を合祀して、現在名「大宮神社」と改称されたのでしょうか。此処には先代も含めて4対の狛犬が大事に保護されていました。

神社入口、
この後参道は階段となっています。
境内入口
寛政7年(1795)生まれの尾立ち狛犬。
境内入口すぐにいますが、吽は階段落ちをしたのでしょうか? 
鼻や、前脚は付け根から、後ろ足も下肢の部分が欠損しています。
この年代の狛犬としては整った顔立ちや、
洗練された雰囲気を持った狛犬ですので残念です。
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(寛政7年(1795)9月建立)
入口脇のお地蔵様 入口脇の青面金剛像
明治3年生まれの老成した感じの狛犬です。
眉毛が垂れ下がり目にかかっているせいでしょうか。
江戸タイプですが、尾の流れが大きなサザエの様な渦巻きの後に、
下がらずに上に向かって流れています。
江戸では余り見かけないのでこの地域の特徴でしょうか? 
顎髭も左右に分けてクルクルッと巻いているのが面白いですね。
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(明治3年9月吉日建立)
大正5年生まれの縦長蹲踞狛犬。
耳をピンと横に伸ばし、歯を食いしばって何かに絶えている様に見受けられます。
鬣も尾も毛先を長く伸ばしていますが、やや単調な感じがします。
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(大正5年6月吉日建立)
拝殿 拝殿の扁額、左から
「八幡神社、大宮神社、日吉神社」
拝殿内の様子
額には「八幡宮」と書かれています。
本殿覆い屋
富士嶽神社碑と木花咲耶姫の祠 水鉢
富士嶽神社碑と木花咲耶姫の祠前にいた延享4年(1747)生まれの先代さん。
どういう事故にあったのでしょうか?随分酷い損傷を受けています。
阿吽の位置が反対で、阿には頭上に穴があり、吽には髷の様な角が付いています。
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(延享4年(1747)卯正月吉日建立)
月山、湯殿山、羽黒山碑