三戸郡階上町道仏榊山 (令和6年7月30日)
東経141度40分17.28秒、北緯40度27分18.02秒に鎮座。
この神社は、JR八戸線・階上駅の東250m程の辺り、太平洋を望む榊山の海岸近くに鎮座しております。
由来
由来の伝説として、二つの説がある。
その一つは、枕神伝説である。昔、この一帯は松山で、山林の中に平らな窪地があり相当大きな沼があった。牛や馬が放牧され、それを見回りにきた子どもたちや、通行人が、沼に住んでいる「大だこ」に引っぱられて、溺死するという出来事があった。
そこで、地域の人達は、この「大だこ」のいたずらを鎮めようと神に祀ることにして、岩の上に泊川神社を建立し、「たこ神社」「たこ神様」「たこ薬師」と呼んだ。「たこ」は、目が鋭く丈夫なことから、特に、眼病に御利益があるといわれ、万病平癒の功徳をもつ薬師如来と融合して、庶民信仰をうけ今日に至っている。遠くは秋田県や北浜(三沢地方・六ヶ所村泊)の人々からも信仰をうけ、参拝者も多くあった。
もう一つの説は、この地域のある庄屋の娘さんが、この沼に落ちて死ぬという事故があった。そこで、その娘さんの霊を弔うためにこの神社を建立したということである。
また、この神社は、波打ちぎわの外海から断ち切られてできた干潟が境内にあることから、かつては「磯潟神社」とも呼ばれていた。
氏子は榊・駅前を中心とした周辺の人々である。近年は、眼病治癒の神様の信仰と共に、「初日の出」参拝の名所として知られている。
【建立】
建立時期は不詳。八戸廻濱山根猪鹿狩場絵図(安永8巳亥正月18日)(1779年)に、泊川神社の存在位置が示されていることから、1779年以前から、この神社が建立されていたことが判明できる。現存する最も古い「のぼり」には、嘉永元年(1848年)「磯潟大明神」と明記されてある。
境内由緒書き より。
神社全景
神額
二の鳥居
拝殿下の狛犬
拝殿
本殿覆屋
由緒書きに出てくる沼でしょうか?
蛸石
太平洋