荒谷虚空蔵菩薩堂

三戸郡階上町道仏荒谷 (令和6年7月30日)

東経141度38分48.55秒、北緯40度27分29.59秒に鎮座。

この神社は、JR八戸線・大蛇駅の西南800m程の辺り、荒谷の街外れに鎮座しております。

御本尊 虚空蔵菩薩

由緒
虚空蔵菩薩を祀ってある社は青森県内でも数少ない。この地方では京都嵐山の法輪寺、福島県の円蔵寺、そして八戸市南郷区の高松寺の三ヶ寺を合わせて日本の三大虚空蔵と呼んでいる。
ここ荒谷の虚空蔵菩薩は八戸市南郷区の姉仏であるとの伝承がある。元禄10(1697)年の棟札に「4月13日、小湊(小舟渡)村大覚坊」の記述があるが、この頃から4月13日を例祭に定めていたようで、鎮座も小舟渡から追越、浜久保、荒谷へと移住している。
別当を務めた大覚坊は小舟渡の修験(山伏)である。天明3(1783)年、弘化2(1845)年など江戸期の棟札をはじめ明治、大正、昭和期の棟札も所蔵されてある。
昭和12年の棟札には八戸市南郷区の虚空蔵と同様に「福一満虚空蔵」と記述されてある。
祭壇に祀られてある虚空蔵菩薩像は、高さ12センチメートルの金銅座像で輪光背を背負った重量感のあるお姿である。
虚空蔵とは「大きな功徳を持った」という意味があり記憶力を増大させるとも言われている。特に丑年、寅年生まれの人の守本尊であるという。
例祭には虚空蔵菩薩像の「おみぬぐい」を済ませた善男善女が集会場で直会(お供え物を下げて行う酒宴)をしながら懇親を深める風情は和やかである。
境内由緒書き より。

参道入口

神額

参道

参道左右の狛犬。拡大写真はこちら。

(年代不明)

拝殿

拝殿内部

本殿覆屋


石祠