山本郡八峰町八森館10 (令和7年8月5日)
東経140度2分29.61秒、北緯40度20分10.73秒に鎮座。![]()
この神社はJR五能線・東八森駅の北東約1kmに鎮座し、国道101号線から白滝川に沿って東に入り400m程進むと左手に一の鳥居があります。そこから更に400mほど行くとやっと境内という、かなりの規模の神社です。
「縁起」によれば、仁寿3年(853)に慈覚大師円仁が当地の滝に霊性を見出し、自ら彫った不動尊像を滝の北方岩上に安置し、国土安全を祈願したのが創建と云われています。中世には当地周辺では修験道が盛んとなり、藩主・佐竹公の崇敬も篤かったようです。江戸時代の紀行家・菅江真澄も二度も参籠しています。本尊の不動尊は滝峰山不動院、白雲山正覚寺、瀑峰山不動院、瀑峰山天竜院、更に天竜寺と受け継がれていきましたが、明治になり白瀑神社と改め、旧・八森村内の30社が合祀されました。
御祭神 火産霊神・埴山姫神・天照皇大神・大山積姪子神・建速須佐之男命
由緒
白瀑神社は今より1100有余年前、慈覚大師円仁の開基にして、中古文徳天皇の御代仁寿3年円仁師回国のみぎりこの社に詣で、八森山滝の下清浄にして山色冷澄なるを感じ参籠し、かかる瀑水は世に比類なく霊地なりとして不動尊の尊形を彫刻され、瀑の北方岩上に安置し国土安全を祈願されたのが創建とされ、中古秋田城之介の崇敬篤く社領の寄進等があった。
はじめ神仏習合のための不動社と称されたが明治に至り白瀑神社と改め、同5年郷社に列せられる。
秋田県神社庁公式サイト より。
一の鳥居
白瀑橋
二の鳥居
参道左右の狛犬
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(平成7年(1995)8月吉日建立)
境内入口
境内入口の狛犬。拡大写真はこちら。
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(年代不明)
拝殿
木鼻の狛犬
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拝殿内部
本殿
これが社殿裏にある、白滝川から蕩々と流れ落ちる高さ約17mの男滝、女滝です。8月1日に行なわれる白瀑神社例祭はこの滝壺に神輿が入る渡御祭で、全国で唯一、滝壺に神輿が入る勇壮な神事として大変有名になっています。戦前、担ぎ手があまりの暑さに耐えかね、境内の滝つぼに入ったのが始まりといわれる奇祭ですが、朝7時、当番町の男衆たちが白装束でみこしを担ぎ町内を練り歩き、正午過ぎに、高さ約17mの男滝・女滝の滝壺に入り、五穀豊饒、海上安全などを祈願します。後付とは思いますが、この神輿の滝浴びには、禊祓いの意味もあるといわれています。
境内社
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