薬師神社

大仙市蛭川熊野山7 (平成22年8月18日)

東経140度26分30.4秒、北緯39度27分44.77秒に鎮座。

 この神社は大曲の市街地から105号線で物部川を渡ると、400m程で右手に神社の案内が出てきます。後は適宜案内に従って1.5km程進むと、左手に朱の両部鳥居が立ち、右奥が駐車場になっている所から私達は参拝を始めました。本来は蛭川の集落から西国三十三観音を拝しながら参道歩きをするのが常道なのでしょうが、私が足弱なのと時間的制約があったのとで、今回はここからの参拝とさせていただきました。
 両部鳥居が立つ所から参道は緩い坂道が続き、太平山碑の立つ辺りから石段の参道が始まります。途中参道左に境内社が祀られ、参道が突き当たりになるところに西国三十三観音が祀られる神池。そこから参道は大きく右に曲がり、樹齢数百年といわれる杉の古木が聳え立つ杉林の中を行くと、二対の狛犬を経て「薬師堂」の額が掛かっている長床風の神門を潜ります。
 そこからは境内への最後の石段となりますが、右には霊験あらたかといわれる薬師堂如来水が湧いています。唐破風付きの拝殿は新しそうですが、石段上の覆い屋内の本殿には力士がおり、彫刻類も豊富です。
 社殿左には弘法大師堂、右奥には参道を経て月弓神社が祀られています。
 又、社殿周囲の杉の偉容には、暫し時間を忘れて見入ってしまいました。
 大平山(姫神山)の中腹に鎮座しているという立地条件から、古来から信仰の対象となっていた聖地で、神聖で清浄な雰囲気は今も昔と変わらずに感じ取れる神社でした。

 御祭神:大吊持神、少彦吊神、天照皇大神、三吉神、豊受姫神、大山祇神、誉田別神、高龗神
 祭礼日:5月8日
 境内社:月弓神社
 由緒:古伝承によれば大同2年坂上田村麻呂東征の際建立され、以来蛭川村の産土神として崇敬されるとともに、往時には近隣はもとより遠く県内外より参詣人ありと伝えている。
 明治44年太平山神社、神明社、瀧神社、八幡神社を合併する。
 参道両側には古老木とともに33体の観音像が立ち並んでいる。
(「秋田県神社庁公式サイト」より)

「蛭河邑薬師堂」「鶴の羽形城物語」「薬師神社参道・西国三十三番観音像」案内拡大写真はこちらで

社頭 両部鳥居 社号標
参道の様子
参道の様子 参道右脇の太平山碑
石段参道の様子
参道の様子 参道左に祀られる境内社
ここで参道は突き当たり、神池を経て大きく右に曲がって行きます。
参道途中に湧く御神水と神池
神池の中の島に祀られる観音像
神池上に祀られる観音像
樹齢数百年といわれる杉林
杉林の中の参道
参道途中にいる昭和6年生まれの若々しい狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和6年(1931)4月建立)
参道途中にいる大正5年生まれの出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正5年(1916)旧4月8日建立)
長床風の神門?「薬師堂」の額が掛かっています。
境内への最後の石段
薬師堂如来水
拝殿
本殿への石段参道
本殿鞘堂と力士の居る本殿
力士像など本殿彫刻類拡大写真はこちらで
境内社:月弓社への参道と社殿
弘法大師堂 宝物庫?
ご神木
ひときわ目立つこの古樹が姥杉なのでしょうか?
杉の立ち枯れ木 倒木の切り株の中からも
新しい生命が育まれています。
大きな森の中のご神木の姿